柳ヶ瀬トンネル(2010-10)



滋賀県・福井県の県境にあるトンネルです。
県道140号線にあり全長約1350mです。

片側通行で、入口に信号機があります。
待ち時間は信号機横に表示されていますが、およそ10分程度です。
青になると停止線付近にある車両感知器で監視しているようで、
車列が途切れるとすぐ赤に変わります。
交通量は信号待ちがあるにも関わらず、結構多いです。
敦賀側から余呉湖へ行くには近道になります。

大型車、自転車、歩行者は通行禁止です。
元々鉄道トンネル(開通は明治時代)だった為、幅はかなり狭く圧迫感がすごいです。
鉄道トンネル時代は、急勾配による立ち往生で窒息事故が発生し、多くの人が亡くなりました
そのための対策として多くの技術が開発され、全国で採用されるものもありました。

県道140号線はかつて北陸本線の旧ルートでした。
このトンネルは1884年に敦賀線の一部として開通し、
1909年に北陸本線に名称変更され、
1957年の木ノ本〜敦賀間新線開通によって柳ヶ瀬線として分離されました。
そして、1964年に柳ヶ瀬線廃止により道路化されました。
道路化後はバス専用道路になっていましたが、
1987年に一般開放され県道となりました。

柳ヶ瀬線について少し・・・
北陸本線の支線として分離後は、気動車が導入され運行されていましたが、
数ある国鉄ローカル線の中でも、非常に業績が悪く「日本一の赤字路線」として有名になりました。
国会への陳情も行われましたが、北陸本線複線化の路盤提供などにより、
存続の願いは叶わず廃止されてしまいました。

行き方は、滋賀県側からは国道8号線と北陸自動車道木ノ本I.Cの交差点を北へ道なりに、
福井県側からは国道8号線と161号線が分かれる疋田交差点を、8号線側に行き1.5km程行くと県道に入れます。




福井県側の入口です。
すぐ横に北陸自動車道の高架があります。



トンネル入り口です。



滋賀県側の入口です。
こちらは入口が少し補修されています。


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